概要
Mac上でWindows用のアプリケーションを動かすことのできる手段はいくつかありますが、その中でもOS切り替えやウィンドウ内の仮想環境内で動かすのではなく、アプリケーション単位で起動できることが魅力だった Wine。
以前使った時にはどうにも動作が不安定かつ動かないアプリケーションが多かったイメージでしたが、なんとなく久々にまた使ってみようと思い立ったので、使ってみたメモです。
もともとは Windows 派だった自分もすっかり Mac 派となってしまいましたが、未だにメーラーだけは Mac で良いものが全く見つからず、もはやメールをなるべく使わない方向で作業するようになりました(/_\*)
やはり、自分にとってメーラーは Becky! が秀逸だったので、Mac 上でスムーズに Becky! が使えると理想的です。
なので、以降では Becky! を Mac 上で使うための設定の内容になります。
ちなみに、Mac の方は M1 Macmini で OS は Monterey です。
インストール
どうやら Wine にも有償・無償含めていくつかのプロダクトタイプがあるようですが、自分は homebrew-wine を使ってみました。
名前の通り、Homebrew が使える状態ならインストールは簡単です。
% brew install --cask --no-quarantine gcenx/wine/wine-crossover
正常にインストールされると、Wine Crossover.app としてアプリケーションフォルダにインストールされます。
Windows アプリケーションのインストール
今回は Becky! を使いたいので、Becky! の公式サイトに行って最新版をダウンロードしてきます。
自分の場合は bk28101j.exe でした。
このファイルを右クリック – [このアプリケーションで開く] などとして、Wine Crossover.app で実行します。
すると、Wine 上で Becky! が実行されます!
となるはずでしたが、なぜか実行されずフリーズっぽい感じ?
自分の場合は、何もしないとそのままずっと何も起こらず、適当にマウスクリックしたりすると Wine が終了するような状態でした。
正直原因不明です。
仕方がないので、Becky! の公式サイト で以前の安定バージョンをダウンロードしてみました。
ファイル名は bk27504j.exe です。
このファイルを上記で書いたように実行してみると、、、動きました!
というわけで、やっぱりまだ Wine は動作しないアプリケーションもあるようですね。
残念。。。
しかし、以前の安定バージョンであれば動作したので、Becky! を使うことができます!
ちなみに、インストールした Windows 用アプリは ~/.wine
以下の Wine が管理するディレクトリ以下にインストールされます。~/.wine/drive_c
が Windows のCドライブに相当します。
フォントの問題
上記の通り Becky! を使うことには成功したのですが、実際にやってみるとわかりますが、表示が非常に見づらいですし、そもそも最初は日本語が文字化けしていました。
残念ながら今のところ完全に満足するような表示にはできていないので、とりあえずやったことを列挙しておきます。
現状では文字化けはもちろんその他もかなり改善はされたものの、とても完璧とは言い難い状態ではあるので、今後に期待ですね〜
MSのフォントの置換
Wine ではいわゆる Windows のレジストリ機構がそのまま使えるので、片っ端からフォント設定を変更していけば好みのフォントを使うことはできるのですが、それだと多くの箇所を変更するので大変、、、ということで、手っ取り早く MS フォントの設定を置換してしまう方法が定番らしい。
まずは、winetricks という Wine 用のツールをインストールします。
% brew install winetricks
winetricks を使って下記のように設定します。
% winetricks fakejapanese_ipamona
% winetricks fakejapanese_vlgothic
なお、Wine上でなにかを動かしている状態で実行すると下記のように表示されますので、すべて停止する必要があります。
warning: Running /opt/homebrew/bin/wineserver -w. This will hang until all wine processes in prefix=xxx terminate
ここまでで、まずはベースの部分の文字化けは解消しました。
Becky!でのフォント設定
メール本文の表示は Becky! でのフォント設定に依存するので、好みのフォントに設定します。
私の場合は、Ricty Diminished を設定したところ本文についてはまずまず満足のいく表示になりました。
Ricty フォントについては下記をどうぞ。
ここまでで、私の環境では文字化けは完全に解消されました。
フォントのアンチエイリアス
下記を設定することで、フォントのアンチエイリアスが有効となります。
改善するかどうかはフォント設定や好みの問題もあると思うので、個人的には必須設定ではないかなと思いますが、まずはやってみることをおすすめします。
% winetricks settings fontsmooth=rgb
画面解像度の設定
ここまでの状態でかなり表示は改善されましたが、全般的に表示が小さいことでとても見づらい状態でした。
これを改善するために、画面解像度の設定を変更しました。
まずは、下記で Wine の設定を呼び出します。
% winecfg
上記で表示されたウインドウの [ 画面 ] タブの [ 画面の解像度 ] を変更します。
すると、自分の環境では 144dpi がもっとも見やすい状況でした。
その他
ここまででかなり表示は良好になりましたが、もっともひどい問題としては、メールボックスおよびそのフォルダの表示部分が切れてしまう現象が起きています。
例えば “Amazon” が “Ama” までしか表示されないとか。
選択状態にするときちんと全部表示されたりするので、やはりフォント関連かなーと思っています。
ここまで書いた以外で、下記のレジストリキーの内容を変更するといったものもありましたが、残念ながら良い設定は見つけられませんでした。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes
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