概要
Dovecot を稼働させることにより、imap/imaps/pop3/pop3s サービスに対応することが出来ます。
他にも IMAP4 サーバとなるアプリケーションがありますが、それらと比較すると比較的軽いようです。
インストール
Dovecot-2.0.1 の例です。
公式サイトからアーカイブを取得し、展開します。
% gzip -dc dovecot-2.0.1.tar.gz | tar xvf - % cd dovecot-2.0.1
あとはお決まりの手順でOK。
% ./configure % make % su # make install
これでインストール自体は完了ですが、アーカイブを展開したディレクトリ以下から設定ファイルのひな形をコピーしておきます。
# cp doc/example-config/dovecot.conf /usr/local/etc/dovecot # cp -a doc/example-config/conf.d /usr/local/etc/dovecot
さらに、Dovecot で使用するユーザーを作成しておきます。
# useradd -u 97 -d /dev/null -s /sbin/nologin dovecot # useradd -d /dev/null -s /sbin/nologin dovenull
パーミッションを設定します。
# chown root:dovenull /usr/local/var/run/dovecot/login
設定
Dovecot の設定項目は多数あるのですが、以下、私が行った設定例です。
まず、Devocot のデフォルトの設定ファイルは、/usr/local/etc/dovecot/dovecot.conf となります。
私は imap 専用でサービスを行いたかったので、dovecot.conf 以下を修正しました。
protocols = imap
さらに conf.d/ 以下に各種設定ファイルがあるので、適宜修正をします。
10-auth.conf
プレインテキストの認証を許可する。
disable_plaintext_auth = no
10-logging.conf
ログを標準エラー出力に出力する。
log_path = /dev/stderr
10-mail.conf
メールボックスの位置を指定。
mail_location = maildir:~/Maildir
10-ssl.conf
証明書の path を指定。
ssl_cert = </path_to/CA/server.crt ssl_key = </path_to/CA/server.key
auth-system.conf.ext
デフォルトでは pam 認証になっているので、pam の設定を落とし、shadow ファイルによる認証を有効にする。
#passdb { # driver = pam # ... #} ... passdb { driver = shadow ... }
実行方法
起動するのであれば、単純に以下でOKです。
# dovecot
設定パラメータを確認したい場合には、以下を実行しましょう。
# dovecot -a
その他
doveadm mailbox create でメールボックスを作成することが出来ます。
例えば、以下の場合、user ユーザー下に test.testというメールボックスを作成します。
“.”は区切り文字となるので、見た目的には test/test というボックスができます。
# doveadm mailbox create -u user test.test
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