東野圭吾の「恋のゴンドラ」の感想などです。
都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。文庫特別編「ニアミス」を収録。
Amazonより引用
スキー場シリーズ?第4弾。
発表時期からすると第3弾なのかも。
ごく一部のキャラクターは他のスキー場シリーズで出てきたキャラクターが登場しますが、予備知識はほとんど不要ですので、いきなりこの作品を読んでもまったく問題ありません。
内容的にはいくつかの短編集からなっていますが、それぞれの短編は少しずつ繋がりがあり、それらのストーリーがニアミスを起こしているおもしろさを味あわせてくれる作品ですね。
紹介文で書かれているストーリーが冒頭の短編なのですが、この広太という男はホントしょーもない男ですな〜
このしょーもなさが冒頭のストーリーだけでは終わらず、中盤および最後のオチにも出てきますw
まあはっきり言って全然ミステリーではなく軽いノリの恋愛系小説という感じですが、ちょっとしたサプライズもありつつニアミスにつぐニアミスで展開も面白く、気軽に読むには良い作品だと思います。
そして、この作品もやはり読み出すとスキー場に行きたくなりますね〜
このスキー場シリーズで登場する里沢温泉スキー場というのは間違いなく野沢温泉スキー場のことだと思いますが、野沢にホント行きたくなりますw
巧妙な野沢温泉のステマですね。
というか、ここまで里沢推しだとステマじゃなくて普通に完全なる宣伝な気もするwww
以下ネタバレありの感想です。
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やはり最初のゴンドラの作品が秀逸ですね〜
ただのアホ男のせいなのに、読んでいてホントいたたまれないというかドキドキ感が半端ない。
東野圭吾さすがです。
ミステリーではないのでネタバレというほどではないですが、結果的に水城のプロポーズとなった作戦とか、これまた結果的に広太のプロポーズとなった顛末などは意外性があってとてもおもしろかった。
そういう意味では単なるラブコメではなく、東野圭吾っぽさが出ていてとても良いです。
最後は広太が調子に乗ったところを桃美が我慢できず正体を明かして大炎上といったところか。
真面目なのに恋愛運のない日田がどうなったのか結末がないので、個人的には気になりました(^_^;)
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